むかし地学をやっていてもう今ではすっかり疎遠になったのですが、久しぶりに足をつっこんでから「そういえば地学に関係する作品ってなんだろう」ってなりました。
思いつく限りまとめてみようかなと思います。
地学系アニメの定義ってなんだろう
そもそも地学自体が「地球に関わっていれば何でも地学byとある教官」なのでかなり広いです。今回は「地学系の団体が関わっている」「なるべくその分野にフォーカスしている」をメインで持ってこようと思います。
恋する小惑星
関連分野:地質・鉱物・宇宙物理・気象等
アニメで望遠鏡が出てくることはそこまで珍しくないのですが、クロスニコルの画像が出てきたり、見学時にケロジェンの画像を出したりと相当ガチな方向に振っています。
もう正直こいつだけでいいんじゃないかなと半ばこの記事の存在意義がないようなレベルです。
「地学ってなんですか?」みたいな人に対しての解は「これを見ろ」でいいような気もします。ガイダンスの授業は恋アスを全部見てこいでいいんじゃないかな。
アニメではそこまで出ていないのですが、原作では気象分野にもフォーカスしています。全部とは言えないですが大まかな分野をかじるのには丁度いいと思います。
天気の子
関連分野:気象
気象予報市の荒木さんが気象監修をしているだけあって、雲描写から雨のシーンまでかなりきれいになっています。
気象予報図の部分とか随所で「ああ、こだわってるなあ」という場面が多く、是非見てもらいたいですね。
後日行われた天気の子展では気象観測に関するブースもあり、本気度が伝わりましたw
聖地カットでは関連団体はなかったですね(個人の研究室の描写はありましたけど)。気象庁でも出してくれればよかったのに。
宙のまにまに
関連分野:天文学
初心者が天体観測をしていくという部活ものです。双眼鏡や望遠鏡の観測から天体分野の撮影方法(直焦点撮影は間接的に登場)、冬の防寒対策などなど天体観測のチュートリアルとして申し分ないアニメです。
OPの星座のシーンも正確で、放映当時は星ナビでも紹介されたほど。
原作も10巻とちょうどよく、癒やされる感じで読めるのもいいですね。
ゆるキャン△
関連分野:地質
キャンプブームに油を注いだアニメで、一見関係ないように見えますが、原作の8・9巻のメインは伊豆ジオパークなので紹介にあげています。
実際にジオパークに訪れていますし、地学的な紹介の場面もあるのでもう実質地学漫画と言ってもいいんじゃないんでしょうか
放課後のプレアデス
関連分野:宇宙
がっつり天文学というアニメではないですし、完全にSFの延長線でしかないのですが、宇宙描写がとくに正確になっています。
円盤の解説によると国立天文台監修 とのことです。
なぜここで本気を出したのか
飛ぶときの音が車のエンジン音なのは色々と言いたいところがありますが、個人的にはよくやったという感じですね。
宇宙よりも遠い場所
関連分野:雪氷寒冷圏・フィールドワーク
女子高生が南極をめざすアニメでその過程や名言が多く、人生といっても過言じゃないという評価の高いアニメです。
フィールドワークでの準備や大変な経験、観測中のやることのなさ等、結構リアルだなあってのが感想です。フィールドワーカーは結構同情できるようなアニメなので観てほしいですね。
南極観測に関することは大まかに見れるのですが、個人的にはもっと氷河とか雪氷学を出してほしかったなと。でも場所が氷床部分なのでしょうがない気もします。
極地研究所が出ているんだからもっと頑張って。
ちなみにしらせの内部で船酔いに耐えられずに吐きまくる、氷を砕くために何度も船を動かすなどの話はガチです。さっすが極地研監修。
ソースは・・・この分野出身なのでよく聞く話なのです。何なら先輩が被害にあってますので。
君の名は
関連分野:測地学・天文学
天気の子と同じく新海誠作品の一つ。恋愛モノに関する場面が印象強く、そっちの話題がかなり多いと思います。実際に面白く、日本ーカナダの往復便で何度も見返したほどです。
地学分野に焦点を当てますと、これがまた結構面白いです。
「ロシュ崩壊という単語が出てきて感動したby某教官」「彗星が双曲線軌道を描くのがおかしい」などなど、彗星に関わる部分での話題がけっこう出てきます。
関連しているかと言われると少し怪しくなりますが、専門用語などが出てくるのでちょっと入れてみました。
あの晴れわたる空より高く
関連分野:宇宙工学(かなり無理くり)
ロケットを飛ばすというテーマのエロゲ。
完全に関係しているというわけではないのですが、注目したいのはOPの歌詞。
日本の宇宙分野の発展に関わった人工衛星が歌詞として登場します。
20以上でてくるのでカウントしてみてください。私は正直最初は半分しかわかりませんでした。。。
まとめ:天文分野が多いですね
こうして観てみると天体に関わる作品がかなり多いですね。
宇宙はひかれやすいテーマですし、ガンダムシリーズなどを考えるとある意味では身近な存在なんですかね地球から離れているのに。
化石とかあると思っていたのですが、ナイトミュージアムみたいな蘇ったみたいなのが多く、流石に選ぶのはやめました。
恋する小惑星が一強なのですが、せっかくなのでいろんな地学分野を焦点に当てた作品が出てくることを楽しみにしています。