恋する小惑星の5話では夏の海水浴シーンが登場しています、それも伊豆半島という川越から距離のある場所という設定で。。
川越から伊豆半島を日帰りってかなりエクストリームは海水浴な気もしますが、ジオパークだからかなということでしょうかね。
いつもの如く、カット以外の内容がてんこ盛りなので、興味のある人は論文と一緒にどうぞw
伊豆急行車内(8000系)
熱海駅から伊豆急行線は基本的にこの車両になります。人がいない時なら簡単にカットの回収が出来ます。
クロスシートとロングシートが混在した面白い車両なので、知っている人はすぐに分かったかと思います。
もともと東急の車両でしたが、伊豆急に導入されたときに海側がクロスシートに変更になったそうです。観光客向けかなと勝手に想像しています。
目的のカットは何両目かは不明ですが、少なくとも先頭と最後尾の車両ではなく、中間の扉に近いクロスシートです。みらが木星を見ているロングシートはすぐ近くのところですね。
朝早くなら乗りながら簡単に撮れますが、それ以外の時間帯は駅停車中じゃないと難しいかと思います。クロスシートは埋まりやすいので早めに確保しておくのが良さそうです。
ちなみに伊豆急では時間帯によってリゾート21の車両が普通電車扱いとなり、伊豆急下田まで運賃だけで乗ることができます。
海側の席は本当に楽しめますし、展望席の眺めもいいのであえてこの車両を狙ってみると良いですね。
伊東駅でレンタカーを借りる
全て公共交通で利用するならあらかじめ南伊豆フリーきっぷを購入するか、IZU パスなるものを使用するとそのまま下田までいけます。
途中駅のカットもあるのですが、いちいち降りると全然電車が来ないのと(単線区間のため、)下田から海岸まではバスでいくしかないので、ここでレンタカーを借ります。
下田からでもいいのですが、伊東からのほうが何かと便利なのでいつもここで借りています。
料金は保証こみで4000円に2000弱のガソリン代です。複数人ならこっちのほうが絶対に安いですね。
吉美佐海水浴場
前半部分ではこちらが元ネタになったようです(特定勢の人すごい)。なんとなくぐらいしか合わないし、俯瞰のカットは自撮り棒でも無理そうなので雰囲気で対処するしかないですね。
カット回収の最中に気にすることはないのですが、冬なので波が強いです。この時期の伊豆は風が強いので間違っても海水浴はしないように(西伊豆は下手するとキャンプすらもできなくなります)。
離岸流に注意という看板もそんなにあっているわけでもないのですが、雰囲気で。
波の崩れたときの白い泡の少ない部分が水深の深い場所でそこが離岸流の場所らしいのですが、結局わかりませんでした。
海岸線沿いの海底図も見つからなかったのですが、どこかに論文転がっていないですかね。
田牛サンドスキー
後半部分のみらが溺れたと勘違いして救いに行ったあとの海岸です。
このカットは展望台から撮るのか海岸に降りる階段から撮るほうが良いのかどっちが良いのか微妙ですね。
見たことある人がいるという人は夏色キセキを見ていた人ですね。
この場所は4人がオーディションをサボって夏の思い出を作った場所です。
階段を含めたカットはそもそも段差が小さすぎて雰囲気でしか合いません。
手すりぐらいならまだ似ていますけども。
海岸に向かって広角で撮るとEDのカットになります。
超広角か魚眼でないときつそうです。(そしてとり忘れてる)
ここのサンドスキーですが、風や波の侵食で出来た砂も強風で岸の方に吹き上げられ、結果としていつも同じ角度になるそうです。
https://izugeopark.org/wp/wp-content/uploads/2018/03/shimoda_kisamitoji_sandski_60_45.pdf
安息角というらしいのですが、角度の推定などを摩擦や粒度から推定できるみたいです。土木の世界では割と使われているみたいなので調べましたが、案の定数式が出てきまくりなのでそっとじしました。
イノ先輩が大喜びで撮影していた地層ですが、このあたりは白浜層群(第三紀白浜層群)と呼ばれているそうです。
その下には海底で噴出した溶岩流と水底土石流の跡が見られるらしいのですが、どれだったのかをじっくり見ていなかった・・・。
白浜層群の定義とかの記載。
渡部 景隆, 見上 敬三, 鈴木 信(1952)「白濱層群の堆積状況 : 下田町東方の地質」
層序とかもこの辺で書いています。
狩野 謙一(1983)「安山岩質海底火山の浅部構造 : 伊豆半島南端部の新第三系白浜層群に見られる例」
伊豆半島南部の解説はこれが読みやすかったですね。田牛サンドスキーも載っていました。
狩野 謙一, 伊藤 谷生(2016)「 伊豆半島南部の新第三系白浜層群に見られる浅海底火山活動と堆積・造構過程との相互作用」
カットとは関係がないですが、展望台方面には岩脈が見られます。
場所は違いますけど、同じ第三紀白浜層群なのでここは玄武岩質・安山岩質のマグマの貫入らしいですね。ちょっと白っぽいと思っていましたので、少しだけ当たっていたかも。
伊藤 谷生, 松本 良, 狩野 謙一, 柵山 雅則(1984)「マグマ貫入による未固結酸性凝灰岩及び変質流紋岩礫の溶結:伊豆半島南端部新第三紀白浜層群の例」
石丁場としても利用されていたようです。伊豆半島の石は伊豆石として色々な場所で使われていたので、ここで取れた石もどこかで見られるのかもしれないですね、(特定は不可能に近そうだけど。。。)
このすぐ近くにある龍宮窟も観光地かつジオスポットになります。そしてゆるキャン△伊豆編で志摩リンが一人で訪れた場所にもなりますが、詳しい話は伊豆キャンのカット編で。。
それにしてもこの辺で3つのアニメの聖地になっているのも面白いですね。
伊豆稲取駅周辺
伊豆急行からの帰りのカットその1です。
駅からちょっと歩いた場所にあるのでわかりやすいかと思います。近くには鉄腕DASHのソーラーカーの旅で訪れた雛のつるし飾りの店もあるので、電車を降りて30分散策するなら良いと思います。
片瀬白田駅周辺
こちらも片瀬白田駅から5分ぐらいの場所、しらなみ橋から伊豆急行を見るようなカットになります。電車の時間さえ気にしなければそれっぽい感じで撮ることが出来ます。
川沿いに桜も咲いているので、一緒に撮ると結構映えますね。
写真は3月で廃止になるスーパービュー踊り子です。
たまたま教えてもらったのですが、近くの松の木から鉄道写真を撮る人がいるそうです。ここ、はりつけの松って言うのか・・・(後々調べました)。
望遠で狙って見ましたが、海と伊豆急がいい感じに映るのでたしかにいいスポットですね。
車で行く場合、駅の近くに止める場所があるのでそちらに止めましょう。移動は基本的に国道で、途中でそれて降りる必要があるのでちょっと面倒ですね。カット回収しかしないと決め込むのであれば電車とバス(もしくは下田でレンタカー)がいいのかもしれません。
まとめ:海水浴もジオスポットでした
伊豆は世界ジオパークとしても認定をされている場所。そんな場所を選ぶあたりがさすが恋アスですね。地層の解説が意外と少ないので公式サイト以外から探すのに一番苦労しました。
それにしても川越から近い筑波が夏合宿で、下田までが日帰りってかなりきつくないですか?がっつり新幹線課金して4時間切るかどうかというレベルなのですが・・・。
おまけ:車で2~3月に行くのなら河津桜も是非
2月から3月にかけて早咲きで有名な河津桜まつりが開催されます。今年は結構早く、2月上旬でもそれなりに咲いていました。これから満開になるのですが、車を停める場所も公共交通もなかなかに混みます。それでも見てほしいとは思うので巡礼のついでに行ってはどうでしょうか。
ゆるキャン△伊豆編もこの時期にキャンプしていますね。ちょうどループの渋滞で足止めを食らっているシーンも出てきます。鳥羽先生一行みたいに渋滞も経験してみたい人は同じルートを通ってみてはどうでしょうか。
ちなみにこの日も伊豆キャンで出てきたたちばな肉店こといなば肉店さんで味噌漬けと塩バーグを購入。帰って酒のつまみになりました。