恋する小惑星の夏合宿でつくば市の地学関係の研究施設を見学するお話でした。
見応えのある場所ばかりで楽しかったです。単なるカット回収で終わらせるつもりでしたが、地学内容の強い記事になりました。
駅前でレンタサイクルを借りる
今回出てくる施設はどこも9時30分に開館します。
9時頃について歩いていけば丁度いい時間につくのですが、
地質標本館・JAXAと地図と測量の科学館はそれぞれ反対側で4kmほど離れています。
この時点で徒歩の選択肢は消えましたが、バスで行くのも面白くないので、レンタサイクルを使うことにしました。
場所はつくば駅すぐの観光案内書から借りれます。1日500円なので、バスを使うよりは安いですね、
必要事項を記入して支払いをしたあとに鍵をもらいます。
あとは指定の場所で自転車を受け取ればママチャリが使えます。。
冒頭部分カット回収
つくば市 ノバホール
横断歩道を渡る前あたりで撮るとそれっぽくいけます。
グーグルマップからカットを撮って来ているのか、なぜか道路に文字が残っています。いいのかな。
つくば看護専門学校
駅から少し離れた場所にあります。
一瞬出てくるだけですし、律儀に駅前から撮りに行かなくても
後々見ることができます。
つくば駅前
横断歩道や道のカットになります。出て比較的近いので、忘れなければすぐに見れます。
実際にはあんな未来的なロボットが街をふらついていることはありません笑
H2実物大モデル
日本が誇る圧倒的成功率の高いH2ロケットの実物大です。
カットは特に指定をされているわけでもなく、そのへん撮っても大丈夫そうです。
てっきりJAXAの施設内なのかと思っていましたが、つくばエキスポセンターという全く離れた場所にありました。
地質標本館
まずは産総研の入り口付近で1枚。自転車なので、そのまま中に入れます。
地質標本館の入り口付近でも何枚かカットがあります。
桜先輩(桜井 美景)がやたらと興奮していますが、私もすでに興奮しています。
入り口付近にはポスターが貼られていますが、グッズ等は特にありません。
入口付近には様々な岩石が置かれています。
このときはひたすらかんらん岩を眺めて10分ほど潰れました。
中にはいって受付をします。入場料は無料ですし、どこから来たのかを簡単に書くだけです。SNSなどに上げたい旨を伝えると、注意事項の紙を渡されます。
特別なにかあるわけではないのですが、地質標本館で撮影したことを明記するのがルールらしいです。
この章では、特別記載がないものは全て地質標本館での撮影になります。
第4展示室
各地の石をまとめた常設展です。化石もあるので、家族向けにも楽しめるかなと思います。
カットどおりに基本的には回収が可能です。後ろに写っている石の色が頼りですね。
鉱物毎のまとめ
孔雀石
入ってすぐではなく、右側に進んだ場所にあります。
Cu2(CO3)(OH)2なので炭酸塩鉱物のコーナーにいます。
緑色で比較的大きいのでわかりやすいです。
水晶(日本式双晶)
こちらは入ってすぐ左手にありあます。
SiO2なので珪酸塩コーナーかと思いきや、個人のコレクションだったそうです。
名前にある「日本式双晶」というのは日本で多く見つかったから、というのが理由ですね。
どうやって出来るのかとはかは他の文献を参考にしてください
Takano, Y. & K. Sakurai: Miner. Jour. 13, 26 (1976)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gkk1952/13/1/13_1_26/_pdf/-char/ja
さくら石
京都の石で亀岡で取れる割ときれいな石です。
正確には菫青石(Mg2Al3(AlSi5O18))の結晶が分解して雲母化したものだけど、
cerasiteという名前もちゃんと付いています。midatが言ってるんだから間違いない。
黄鉄鉱(パイライト)
母岩から四角柱が飛び出したような形をしている硫化鉱物(FeS2)。
原材料としても有名ですが、この美しい形状も見たことがあるのではないでしょうか。
化石
アンモナイト
作中をみても1つたりとも特定できませんでした(涙)
化石コーナーも年代ごとに分かれているため、進化の過程を終えるのが良いですね。わかっていたことですが、アンモナイトの殆どが北海道の蝦夷層群産でした。
コイの標本
モンロー先輩(森野 真理)の「美味しそう」という発言と共に出てきた化石です。
確かに鯉は食べれそうだし、おいしいのかもしれないけど、化石を見て美味しそうというへんた変わり者は初めてです。
その他館内のカット
桜先輩がめちゃめちゃ興奮しながら見ていたのはおそらく硫化鉱物(載せているカットは違いますけども)。
いくら図鑑と一緒だからって、これを凝視するのは怖い笑
カット以外も何枚か
それぞれの産地毎、岩石の分類ごとに見れるので、
なかなかに見応えがあります。何岩か見分けるサンプルとしてもいいですね。
ジュラ紀の褶曲層
こちらもちょっとだけ出てきたカット。
これほど大きな褶曲層をまじまじと見れるのもなかなか素晴らしいと思います。
椅子もあるので眺めながら休憩するのもいいですね。
第1展示室
主なカットはデスモスチルスと恐竜の足跡です。
デスモスチルスのカットは若干合わないのですが、まあそこはしょうがない気もします。
この辺のカットはちょっとずれていますけど、まあ・・・。
ちなみにカットとは関係ないのですが、隕石の展示コーナー。
Allendeをアジェンデと読むのも突っ込みたいのですが、隕石の分類がC3Vってなんですか。。。
正しい表記は「CV3」で、それぞれの意味ですが、炭素質コンドライトでVigarano Typeのこと。数値は変成度を示していて、3というのは比較的変成を受けていないから研究に向いているタイプです。
アンモナイト階段
こっちも若干あわないですが、概ね似ていますね。
螺旋階段はたしかにアンモナイトに見えなくもないのですが、アンモナイトの筋なりもう少しそれっぽくしてほしかったw
第3展示室
鉱床やケロジェンなど、多分一番生活に関わる部分の展示。
モンロー先輩の眺めているのは海底堆積物ですね。普通はそんな描写ないと思います。
第2展示室
大きく写っているのは富士山と箱根山のジオラマ。
この辺は火山堆積物や薄片の作り方などの展示もされています。
薄片で作った蝶もあります。売って欲しい。
廊下の鉱物標本と休憩室
廊下にもある鉱物標本は比較的きれいで売っていそうなものばかり。
これ以外にも廊下のカットも何個か存在しますが、省略。
休憩コーナーは外に出て休んでいます。このへんは標準ズームでは厳しいので、超広角が唯一必要な場面です。
外に写っているのは茨城で取れた岩石ですね、捕獲岩も見れるのでまじまじと見てあげてください。私はやりました。
どの展示も面白かったのですが、じっくり見ているとここだけで午前中が消えます。
つくばのカット回収を1日でやるならば時間は決めていたほうが良さそうです。
筑波宇宙センター
地質標本館から比較的近い場所にあるので徒歩での移動も出来ます。
見学ツアーは前日あたりに取るのは難しいので、できれば早めに取ることをおすすめします。突発で行ったので今回は見学のカットなしです。
まあ、あったとしたら時間が間に合わなかった可能性もありますが。。。
https://fanfun.jaxa.jp/visit/tsukuba/tour.html#visit_tour
ロケット広場・駐車場
スペースドームの隣に駐車場があり、カットのこの辺に車を止めていたようです。
結構人のいる場所で小惑星を探しています看板を持って立っていた2人はすごい・・・。
H2ロケットが横倒しで展示されている場所でジャンプをしてみましたが、届きませんでした。人がいないときを狙ってやると恥を欠かなくて済みそうです。
スペースドーム
原作・アニメ共にセンター見学ツアーの後に訪れる場所です。
北半球を大きく切り取った展示スペースは非常にわかりやすいので、カット合わせに困ることはなさそうです。
ISSと一緒に映るシーンがありますが、本気で合わせるならF2.8よりも明るいレンズが必須です。
だいち2号
ドームの後ろにいるのが陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)です。
ぱっと見、きぼうとセットになっているようにも見えちゃいます。
「ゆり」「こだま」
実験用中継放送衛星「ゆり」(BS)とデータ中継技術衛星「こだま」(DRTS)です。
この辺は宇宙開発の黎明期の頃なのでNASDA時代の衛星ですね。
「いぶき」「だいち」
温室効果ガス観測用のいぶき(GOSAT)と陸域観測用のだいち(ALOS)です。
やや広角寄りですが、準標準でなんとか撮れます。
日本実験棟「きぼう」
展示スペースの内部カットは人がいなくなるのを待つのに意外と時間がかかりました。
あと飛ぶのはやめましょうw
きぼうの近くに宇宙服が展示されています。アニメ・原作で記念撮影をしたカットがあります。顔だして撮影できます。
HTV「こうのとり」
スペースシャトルがなくなってから比較的大型の荷物を送れる数少ない輸送手段ですね。
改良型は重力測定装置などを入れて計測をしているので、どう考えても有人化するんだろうなあというような・・・。
目の間にある宇宙食の一部はお土産コーナーで買えます。
歴代ロケット
これまで日本が打ち上げたロケットのモデル。こう見るとH2シリーズはかなり大きいですね。
かぐや
月周回衛星「かぐや」(SELENE)自体のカットはないですが、月の模型が写っています。
小惑星探査機「はやぶさ」
日本の宇宙ブームに一役買ったといっても過言ではない小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)です。
地味なのかあまり見られていない気もするけど、カプセルが帰ってきたときは結構皆さん並んで見ていた記憶もあります。場所が悪いのかな。。。
あおが展示員の人に聞いていたスペースとなります。
プラネットキューブ
お土産屋がメインです。ここで両腕にいっぱいのお土産をみらが購入していました。いくら使ったのか気になるとことですが、万単位は確実そうです。遠藤先生もびっくりです。
せっかくなので宇宙食を購入。たこ焼きなどは過去にも食べたことがあるので
あえてデザートを購入しました。まだ食べれていません。
広報・情報棟
モンロー先輩がお土産を買ってでるシーンなど一部で登場します。
見学ツアーに申し込んでいれば紹介映像を見る部屋のカットも回収できます。
探査機など工学系に近い内容の展示があり、家族連れも多い印象でした。
あとポスターなどはないため恋アス要素は比較的少なめです。
どちらかというと宇宙兄弟の部分が大きいですね。
地図と測量の科学館
先程までの施設とは反対方向にあります。自転車だと地味に時間がかかりました。
施設外観と内装
少し離れた場所から撮ると全体が写ります。
入口付近もそこまで難しいようではありません。猪瀬先輩が見当たらないことだけが難点でした。
入ってすぐの内装でピッタリ合うのは受付付近だけです。パネルなどのものは移動されていてあまり回収は出来ません。
受付でもどこから来たのかを書きますが、丸をつけるだけなのですぐです。
購買コーナーの近くに恋する小惑星のポスター・記念パネルなどがあります。
3施設の中では一番推していて、なんなら購買コーナーで原作も買えます。
ぜひオリジナルグッズの展開をしてほしいですね。
地球ひろば
あまり外のカットが少ないかなと思ったらまさかのEDの部分で登場。
原作分の回収もする気ならば出ているので見落としはしないのですが、そんなことあるのかよ・・・。EDまでしっかりと見ないとな、と改めて思いました。
VLBIアンテナ
つくばにあったVLBI(超長基線電波干渉法)アンテナのパーツになります。
先生の思い出パートでは登場していますが、2016年に運用終了しているので今見るのは不可能ですね。
緯度経度などの測量に使われていましたが、石岡測地観測局のVLBIが本格運用したので古いのはお役御免ということに。
日本列島球体模型
自分と直に大きさの比較が出来るので、世界の広さ(狭さ?)を体験できる場所。
結構子どもたちが遊んでいるようなので、あんまりまじまじとは見ずに次に行きます。
標石
これまで歴代の標石を並べて展示しています。
アニメと原作では写っている標石の数が違いますが、撮る方向は同じです。
常設展示室
原作を含めてあまり常設展示のカットは少ないですね。
常設展示だけでも結構あるのですが、測量や歴史コーナーのカットは原作含めてあまりないですね。恋する小惑星でも地図好きという設定なので、古地図がメインなのかもしれません。
図化機
2枚の空中写真を元に地図に落とし込んでいくための機械です。
今だとデジタル処理なので人手でやらなくなっています。地形などを細かくみるみたいなので、昔の地図作りは相当しんどかったのかなと思います。
くにかぜⅡ
外にも展示されているのはくにかぜ(無印)ですが、好景気の内部は館内で見ることができます。
古地球儀
球体が2つの描写なので間違いなくこちらになります。恋する小惑星には出ていませんが、現存する最古の地球儀のレプリカもあります。
古地図展示コーナー
先輩が手を引くシーンでm原作だと元気な姿も見ることが出来ます。カット合わせが微妙に面倒ですが、背景の地図をたよりにあわせます。
こう見ていくと伊能忠敬の地図がいかに画期的なのかは目で見るとはっきりわかりますね。ここに掲載されている地図は茨城付近ですので、筑波山もプロットされています。
古地図を含めて測量に関する部分が多いので、うっかり見入ってしまうと時間が無限に溶けます。
クイズコーナーとか路線図とか、ほんの僅かでも興味のあるものを見つけてしまったら諦めましょう笑
まとめ:めっちゃ地学充した日になりました
恋する小惑星は地学にガン振りのアニメなので、少しでも地学が好きならまず間違いなくハマります。今回の展示を見るだけでも「鉱物・岩石学」「地質学」「古生物学」「測地学」などを網羅しています。
全て入場無料なのに見応えがあるので楽しいのですが、自転車を使うと頭も体もかなりヘトヘトになるので、おとなしく巡回バスを使うのが良いと思います。
アニメのとおりに周るだけで一通りの見学が出来るので、行く前の予備知識として見ると良いと思いました。
どこも面白かったので、聖地関係なしに多くの人に来てもらいたいですね。