後編です。いよいよ氷河をメインにした写真が続きますがご容赦ください。
グレイ氷河に近づく手段の一つに小型ボートで近くの島まで接近し、しばらく歩いてから氷河に出ます(トレッキングルートから行く方法もありますが、今回は調査なので時間短縮)。
氷河に近づいた時の様子。昔?はここも覆われていたのですが、だんだんと少なくなってきてます。
観光会社のボートで来ているのですが、きちんと停める場所もあり、ツアーか何かを予約すれば来れる場所です。
※調べたらちゃんとありました。
http://www.bigfootpatagonia.com
氷河のトレッキング体験やカヤックなどより氷河を身近に感じることができるので、時間を作っていくのはありだと思います
氷河本体から分離したカケラ。透き通っているのがよくわかります。透き通った青が綺麗ですね。
降りてからは岩場を登ったり降ったりと歩いて行きます、ボートから30分ほど歩くとようやく出れました。
上がれた日は天気がまあまあ良かったですが、風が強い…。寒かった。
グレイ氷河に限った話では無いのですが、温度管理がいちいち大変です。氷河の上は吹きっさらしなので風はダイレクトに来ますし、日差しがくれば遮るものがありません。さらに下は白いので日光をもろに反射してしまい、日焼けが大変なことになります。あとは上半身はいいのですが、下半身の寒さ対策は少し厄介です。レインウェアとかを着ていると動く時にあつい、かといって何も履いていないと止まった時に寒いです。これが普通の登山なら別に大した話では無いのですが、アイゼンを履いて歩いているので、いちいちめんどうなんですよね。。。。。
調査なので、色々と背負ってます。ロープだとホースといった観測に必要なものからアイスアックス、防寒着や行動食などもあるので結局荷物が増えています。
湖と山と氷河。個人的にこの構図は好きです。グレイシャーブルーが綺麗で見ていて飽きません。
こんなとこまで近づいたら何かあった時に御陀仏になりかねません。そりゃあ、迫力は十分でした。
今回は必要で近づいていますが、普通の観光でここまで来ることはあり得ません。いつ崩れるのかも不明ですし、湖の下から氷が浮上してくることもありえます(水中カービングという現象です)ので、ある意味では貴重な体験です。
基本的に湖の上だったのですが、どこを見ても違う表情を見せてくれました。氷河は場所によって氷の形状や崩れ具合、色も異なりこれだけを見るために氷河にくる価値はあると思います。
分離したのも結構大きいサイズがあります。これでも分解したり溶けたりした方だと思います。
グレーシャーブルーと呼ばれるコバルトブルーのような透き通った青。写真加工してませんので本当にこの通りの色を見ることができます。
良いですね、こういった透き通った青色は。思わず同じ写真を何枚も撮ってました。
層がはっきりと見えてます。積み重なってできたものだと再認識できました。
変化の違いをこうみると簡単に見えるのが楽しい。
望遠で切り取るとこんな感じ。とてもじゃないけどこんな上は歩けませんねえ。
場所によって形状が全く異なるのは流動速度の違い??
湖の上からがメインですが、かなり氷河を堪能出来ました。
グレイ氷河は日本ではそこまで有名とは言い難いですが、だからといってマイナーすぎるわけではありません。観光地としても知られていますので交通の便は悪く無いと思います。ペリートモレノ氷河に比べたら確かに知名度は低いんですけどね、その分近くまで氷河に行きやすいんでは無いかと思います。
この氷河の後にまた別の氷河に向かいます。それでは。